平良良勝(読み)タイラ リョウショウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「平良良勝」の解説

平良 良勝
タイラ リョウショウ


職業
俳優

生年月日
明治26年

出生地
沖縄県那覇市首里

経歴
首里の士族出身。地方役人の父の反対を押し切って、15歳の時兄の良仁を頼って沖縄芝居の劇団・沖縄座に入る。17歳で「仲直り三良小」の主役に抜擢され初舞台を踏む。22歳の時歌劇「薬師堂」の主役白露を演じて一躍有名になり二枚目としての地位を確立。大正11年多嘉良朝成らと若葉団を結成したが間もなく解散。同年尚美団を結成し新劇に取り組んだがこれも失敗する。昭和に入ってからは上間朝久作の「護佐丸と阿摩和利」の護佐丸役を当たり役とし、10年頃に映画化(無声)も手がけた。作品は「七色元結(真玉橋由来記)」「牧志恩河」、現代劇「女よ強くあれ」など。舞台で口をとがらせて喋る表情からトゥガイー(顎)とあだ名され親しまれた。一方、戦前は那覇市市会議員に二期当選。戦後は石川市市会議員に三期当選、その副議長などもつとめた。

没年月日
昭和54年 (1979年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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