朝日日本歴史人物事典 「平野仁右衛門」の解説
平野仁右衛門
平安末・鎌倉初期の安房(千葉県)の人。千葉県鴨川市の海上にある仁右衛門島(異称蓬島,波太島)と島の1里余の海上漁業権の独占的所持者。代々仁右衛門を名乗る。治承4(1180)年石橋山の戦に敗れ安房にのがれた源頼朝を救った功績により,この所持を付与されたといういい伝えがある。この由来は疑問視されているが,今日なお平野家が島を所持している。<参考文献>『千葉県安房郡誌』,『安房古事志 3』(房総文庫4巻)
(田島佳也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報