平金糸(読み)ひらきんし

精選版 日本国語大辞典 「平金糸」の意味・読み・例文・類語

ひらきん‐し【平金糸】

  1. 〘 名詞 〙ひらきん(平金)
    1. [初出の実例]「金襴は繻子地に平金(ヒラキン)糸を以て、織成せるものなり」(出典小学読本(1874)〈榊原那珂稲垣〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の平金糸の言及

【金糸】より

…前者はヨーロッパ,西アジア地方でもっぱら用いられるいわゆるメタル・ヤーンで,細断した切金をそのまま,あるいは絹糸などに巻きつけて用いるもの。後者は中国およびその影響を受けた朝鮮,日本で用いられるもので,丈夫な紙に漆や膠などで金箔を貼りつけ,これを細断して平金糸(ひらきんし)(平箔糸)として用いたり,絹糸に巻きつけて撚金糸(よりきんし)として用いたりする。金糸を織り込んだ織物の歴史はきわめて古く,西方では既にローマ時代に存在したといわれる。…

※「平金糸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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