平饂飩(読み)ひらうどん

精選版 日本国語大辞典 「平饂飩」の意味・読み・例文・類語

ひら‐うどん【平饂飩】

  1. 〘 名詞 〙 平たく幅広に打ったうどん。ひもかわうどん。きしめん。
    1. [初出の実例]「所の名物とてひら饂飩(ウドン)を手馴れて」(出典浮世草子好色一代男(1682)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の平饂飩の言及

【うどん(饂飩)】より

…また,めん類所の丸屋,長浜屋のほか,日野屋の桶うどんは数十町先へ出前しても冷めなかったという。地方では,東海道の芋川の立場(たてば)(現,愛知県刈谷市若松町逢見)の平うどんの評判が高く,干しうどんは近江の日野,羽後の稲庭(いなにわ),下総の行徳が有名であった。とくに秋田県雄勝郡稲川町稲庭の平うどんは,江戸時代からの名声をいまも保っている。…

【きしめん(棊子麵)】より

…《庭訓往来》などに見られるのがそれで,信濃の開田村や薩摩では,そば粉でこの形の棊子麵を作ったという。いまでは平うどんを指して〈きしめん〉と呼ぶが,その初見は《料理山海郷》(1750)で,小麦粉を塩なしでこね,幅1.5cmほどの短冊に切り,具に花鰹,ネギを入れるとある。名古屋地方の名物となっており,油揚げ,青味などが加わる。…

※「平饂飩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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