年寒くして松柏の凋むに後るるを知る(読み)トシサムクシテショウハクノシボムニオクルルヲシル

デジタル大辞泉 の解説

としさむくして松柏しょうはくしぼむにおくるるを

《「論語子罕しかんから》寒い冬にこそ、他の植物がしおれても、松やこのてがしわは緑を保っていることがわかる。人の真価艱難かんなんにあって初めて知られるたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

とし【年】 寒(さむ)くして松柏(しょうはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知(し)

  1. ( 「論語‐子罕」の「子曰、歳寒然後知松柏之後一レ凋也」による。寒い冬に他の植物はしおれても松や児手柏(このてがしわ)は緑の色を保っている意 ) 艱難(かんなん)にあって後、人の真の価値がはじめてわかる、また、通常の時は君子常人と違わないが、事変にあうとその真価が現われることのたとえ。〔文明本節用集(室町中)〕

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