広峯15号墳(読み)ひろみねじゅうごごうふん

百科事典マイペディア 「広峯15号墳」の意味・わかりやすい解説

広峯15号墳【ひろみねじゅうごごうふん】

京都府福知山市にある4世紀後半の前方後円墳。全長40m。1986年の調査で,後円部の割竹形(わりたけがた)木棺から,〈景初4年〉の銘をもつ盤竜鏡(ばんりゅうきょう)が出土した。魏の紀年をもつ鏡はこれまで神獣鏡のみで,神獣鏡以外の鏡としては初の出土例。またこの紀年は,邪馬台国の卑弥呼が魏に使者を派遣した翌年にあたるが,実際には存在しないことから,三角縁神獣鏡の制作地をめぐる論争をよびおこした。

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