広深性(読み)こうしんせい

最新 地学事典 「広深性」の解説

こうしんせい
広深性

eurybathyal

深度について適応範囲の広い生物の性質。狭深性(stenobathyal)に対置するが,両者の違いは相対的なもの。一般に広深性の生物は少ないが,潮間帯近くから3,000m以上に及ぶ例がある。巻貝類のNeptunea, ウニ類のEchinocardiumなど。狭深性には浅海型と深海型の2型がある。一般に浅海生種には狭深性のものが多い。また,シロウリガイのように深海の熱水噴出域に限って分布するものもいる。化石二枚貝類Solemya tokunagaiは日本各地の新第三系の泥質層から産し,2,000m近くの深海を示すといわれるが,産状その他からもっと浅い所まで分布した広深性のものと考えられる。この場合には深度よりもむしろ食性によって分布が支配されているとみられる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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