底溜(読み)そこだめ

精選版 日本国語大辞典 「底溜」の意味・読み・例文・類語

そこ‐だめ【底溜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物が底にたまること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「暑さ返す底だめやけさの秋の露〈久信〉」(出典:俳諧・破箒(1677)秋)
  3. 妊娠。懐胎
    1. [初出の実例]「腹に八月のそこだめも、生れぬさきのむつまじく、しょたい持こそきどくなれ」(出典:浄瑠璃・大職冠(1711頃)三)
  4. 贈物に対する返礼金品
    1. [初出の実例]「こつくね一つ取、八しまより神折敷入おこされ候へ共、そこためにじゅ経一本入返事候」(出典:北野天満宮目代日記‐目代昭世引付・天正一三年(1585)一二月三〇日)
  5. 祝儀の品を持参する使者に与える心づけ。
    1. [初出の実例]「近比(ちかごろ)は賀の祝ひする音もせず〈季吟〉 底だめみれど鳥目はなし〈正章〉」(出典俳諧・紅梅千句(1655)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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