庵川村(読み)いおりがわむら

日本歴史地名大系 「庵川村」の解説

庵川村
いおりがわむら

[現在地名]門川町庵川・庵川西いおりがわにし

加草かくさ村の東、遠見山とおみやま半島の南部に位置し、東から南・西にかけて三面海岸に面している。「日向地誌」に「海運便ナリト雖モ陸運ハ甚便ナラズ」とある。遠見山半島の付根部分、門川湾に向けて唐船とうせんバエが突き出している(ハエは八重とも記し岩礁の意)。形が唐船に似ているという説と唐船が難破したためという説がある。庵河とも記し、「いおのがわ」ともいう。天正年間(一五七三―九二)に通用した日向国五郡分帳では「庵之郷六町」とある。天正一六年の日向国知行方目録には「六町 庵ノ河」とみえ、高橋元種に与えられている。寛永一一年(一六三四)の指出(国乗遺聞)では庵川村とあり、高一四〇石余。万治四年(一六六一)延岡藩村高内検高覚によると内検高一七三石余。正徳二年(一七一二)の村明細帳(内藤家文書)によると高二一〇石余、田数二三町四反余・畑数六町七反余、新地高四一石余、田数六町六反余・畑数二町三反余。真綿・木くらげなどを上納するほか、鳥羽代銀納、牧の馬屋へ干葛葉三一俵、五月から九月まで毎月生葛葉五荷を納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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