普及版 字通 「廁」の読み・字形・画数・意味
廁
12画
[字訓] かわや・ぶたごや・まじわる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は則(そく)。則に側の意がある。〔説文〕九下に「なり」とあり、(清)とは(かわや)をいう。「雑(まじ)わる」意があり、〔釈名、釈宮室〕に「廁は雜なり。人の雜廁して、上に在るもの一に非ざるを言ふなり」とする。架上に並んで用を足す意で、古くからその形態であったのであろう。廁籌とは糞かきべら。インドの風が仏家によって中国にもたらされたのであるという。中国では、便所と豚小屋とは同一の場所を意味した。
[訓義]
1. かわや、かたわら、かたすみ。
2. ぶたごや。
3. 雑と通じ、まじわる、まじる、まぜる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕廁 賀波夜(かはや) 〔名義抄〕廁 カハヤ・マジハル・カサル・アツカル・ツキヌ
[熟語]
廁屋▶・廁簡▶・廁鬼▶・廁溷▶・廁坐▶・廁錯▶・廁所▶・廁牀▶・廁飾▶・廁神▶・廁▶・廁賤▶・廁足▶・廁中▶・廁籌▶・廁塡▶・廁▶・廁竇▶・廁列▶
[下接語]
陥廁・間廁・踞廁・夾廁・溷廁・錯廁・雑廁・上廁・廁・走廁・塞廁・置廁・涅廁・塗廁・投廁・廁・同廁・入廁・焚廁・廁
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報