普及版 字通 「廚」の読み・字形・画数・意味
廚
15画
(異体字)
14画
[字訓] くりや
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ちゆう)。〔説文〕九下に「屋なり」とあり、調理場をいう。料理人を廚人・人という。・厨はその異文。西周金文にみえる善夫は膳夫。善夫職の作品には鬱然たる大器が多く、天子の命を出納する重臣の器がある。廚はまた櫃(き)(ひつ)の類をいい、書冊の類を収めた。のち廚子(ずし)という。
[訓義]
1. くりや、台所。
2. 街道筋の飲食店、たてば。
3. 料理人。
4. はこ、ひつ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕廚 久利夜(くりや) 〔名義抄〕廚 クリヤ 〔字鏡集〕廚 ツカサドル・クリヤ・ヤ
[語系]
廚・dioは同声。〔説文〕の「屋」はあるいは「幄」であろう。(ちゆう)は帳。廚はそのような形式のところであった。
[熟語]
廚煙▶・廚園▶・廚屋▶・廚下▶・廚寒▶・廚櫃▶・廚▶・廚宰▶・廚爨▶・廚司▶・廚士▶・廚子▶・廚師▶・廚車▶・廚処▶・廚娘▶・廚食▶・廚人▶・廚銭▶・廚饌▶・廚膳▶・廚中▶・廚帳▶・廚丁▶・廚刀▶・廚婢▶・廚費▶・廚夫▶・廚府▶・廚婦▶・廚兵▶・廚▶・廚房▶・廚養▶・廚吏▶・廚料▶・廚廩▶・廚冷▶・廚▶
[下接語]
衣廚・一廚・監廚・空廚・軍廚・行廚・斎廚・酒廚・充廚・書廚・食廚・僧廚・中廚・天廚・登廚・貧廚・廚・坊廚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報