延原謙(読み)ノブハラ ケン

20世紀日本人名事典 「延原謙」の解説

延原 謙
ノブハラ ケン

昭和期の翻訳家,編集者,小説家



生年
明治25(1892)年9月1日

没年
昭和52(1977)年6月21日

出生地
岡山県津山

学歴〔年〕
早稲田大学理工学部電気科〔大正4年〕卒

経歴
大阪市電鉄部、日立製作所、逓信省電気試験所などに勤務するかたわら、英米推理小説を翻訳し、コナン・ドイル緋色の研究」「四つ署名」などを紹介する。のち、博物館編集部に入社し、昭和3年11月から4年7月まで「新青年」の編集長を務めた。13年中国に渡り貿易業に従事し、戦後は雄鶏社の「雄鶏通信」編集長を経て翻訳に専念。主な訳書に、コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ全集」の全訳の他、エラリークイーン「Xの悲劇」、ヴァン・ダインベンスン殺人事件」、アイルズ「殺意」などがある。創作では「れえむつま」「氷を砕く」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「延原謙」の解説

延原謙 のぶはら-けん

1892-1977 昭和時代の翻訳家。
明治25年9月1日生まれ。出版社勤務のかたわら,コナン=ドイルなどの英米の推理小説を翻訳。個人全訳のシャーロック=ホームズ全集がある。昭和52年6月21日死去。84歳。岡山県出身。早大電気科卒。訳書はほかにエラリー=クイーン「Xの悲劇」,バン=ダイン「ベンスン殺人事件」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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