廻らふ(読み)めぐらう

精選版 日本国語大辞典 「廻らふ」の意味・読み・例文・類語

めぐら‐・う‥ふ【廻・巡・回】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 動詞「めぐる(廻)」に、反復継続を表わす助動詞「ふ」の付いてできた語 )
  2. ためらってさまよう。躊躇してうろつく。
    1. [初出の実例]「中大兄、子麻呂等の、入鹿が威(いきほひ)に畏りて、便旋(メクラヒ)て進まざるを見て曰はく」(出典日本書紀(720)皇極四年六月(岩崎本訓))
  3. 巡回し続ける。まわり歩く。
    1. [初出の実例]「ばむをもて夜に三四人づつとのゐたしかにめぐらゐてさぶらはせ」(出典:浜松中納言物語(11C中)三)
  4. 俗世に生きつづける。
    1. [初出の実例]「まどひつかうまつるかひありて、けふ今までめぐらひ給ふは、いかにうれしきことなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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