普及版 字通 「廾」の読み・字形・画数・意味
廾
3画
(異体字)
4画
[字訓] ささげる
[説文解字]

[字形] 会意
左右の手を並べた形。〔説文〕三上に「竦手(しようしゆ)なり」とあり、拱手の意とする。供の初文。卜辞に「人を
せんか」のように用いる。金文には恭の意に用い、〔伯
(はくしゆうき)〕「
を秉(と)ること
屯(恭純)」のように用いる。
・供・恭はもと一字、のちそれぞれに分化した。[訓義]
1. ささげる、さしあげる。
2. 供する、提供する。
3. うやうやしい。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕廾 キル
[部首]
〔説文〕に奉・丞・奐・
・
・弄・戒・兵・
(具)など十六字、〔玉
〕に二十六字を属し、別に共・異・
などの部がある。おおむね両手を以て貴重のものを奉ずる形。ただ奐・
は分
に関する字で、下部は両手で開く形。また
は擇(択)の初文で、両手で獣屍を釈(と)く形である。[声系]
〔説文〕に
声として素部に一字を録し、
(きよく)声。その字は
でなく
に従う字である。従って
声とすべき形声字はない。[語系]
・共・拱・
kiongは同声。
は〔説文〕十二上に「兩手同(とも)に械するなり」とあって、今の手錠にあたる。拱は斂手して拝する意である。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

