拱手(読み)キョウシュ

デジタル大辞泉 「拱手」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅ【×拱手】

[名](スル)慣用読みで「こうしゅ」とも》
中国敬礼で、両手の指を胸の前で組み合わせておじぎをすること。
手をつかねて何もしないでいること。
だ―して黙視するのみ」〈織田訳・花柳春話
[類語](2無為怠ける怠るサボるずるけるだらける手を抜く手抜き骨惜しみ怠慢怠惰横着便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらのらくらだらだらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろちんたら無気力のほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落のろのろもたもたぐずぐず投げ遣りレイジーイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかるもさくさもさっともさもさのそりのさのさのそのそとぼとぼのこのこのっそりそろそろゆっくりのろまのっしのっしのしのし遅いのろいのろくさいまぬるいまのろいスロー緩慢とろいまだるいまだるっこいにぶ緩徐遅緩スローモー遅遅ぼやぼや鈍重どんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりゆったり悠然悠悠

こう‐しゅ【×拱手】

[名](スル)きょうしゅ」の慣用読み。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拱手」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅ【拱手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 両手の指を胸の前で組み合わせて敬礼すること。中国の敬礼の一つ。〔礼記‐曲礼上〕
  3. 手をつかねて何もしないでいること。
    1. [初出の実例]「内外の政事皆帝の独裁に出て、議政官は拱手(キャウシュ)して其員に充るのみなり」(出典:明治月刊(1868)〈大阪府編〉一)
    2. [その他の文献]〔史記‐始皇本紀〕

こう‐しゅ【拱手】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きょうしゅ」の慣用読み )
  2. 腕組みすること。
  3. 転じて、何もせずにいること。手を下さないこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拱手」の読み・字形・画数・意味

【拱手】きようしゆ

両手を胸にあてて拝する礼。〔礼記、曲礼上〕先生へば、趨(はし)りてみ、正しく立ちて拱手す。先生之れと言ふときは、則ち對(こた)ふ。

字通「拱」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の拱手の言及

【挨拶】より

…《儀礼》にみえるものはおおむね公的な場合であるが,日常のことについては《礼記(らいき)》に詳しい。そこには,親子間のこととして,〈昏(ゆうべ)に定め晨(あした)に省(かえり)みる〉,子は夕べには父母の寝床を整え,朝には必ず父母のごきげんをうかがうとあり,師弟間のこととして,〈先生に道に遭えば,趨(はし)りて進み,正立して手を拱(こまぬ)く〉,道で先生に出会ったときには先生のもとへ走り寄り,起立して両手を前に重ねて挨拶する(これは〈拱手(きようしゆ)〉という中国独特の挨拶の所作)とある。また,〈帰省〉という言葉も,もとは故郷を離れて身を立てている子が,両親の安否をきづかって帰るという挨拶をいった。…

※「拱手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android