きょう‐しゅ【拱手】
〘名〙
①
両手の指を
胸の前で組み合わせて
敬礼すること。中国の敬
礼の一つ。〔
礼記‐曲礼上〕
② 手をつかねて何もしないでいること。
※明治月刊(1868)〈大阪府編〉一「内外の政事皆帝の
独裁に出て、議政官は
拱手
(キャウシュ)して其員に充るのみなり」 〔史記‐始皇本紀〕
こう‐しゅ【拱手】
〘名〙 (「きょうしゅ」の慣用読み)
① 腕組みすること。
② 転じて、何もせずにいること。手を下さないこと。
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世界大百科事典内の拱手の言及
【挨拶】より
…《儀礼》にみえるものはおおむね公的な場合であるが,日常のことについては《礼記(らいき)》に詳しい。そこには,親子間のこととして,〈昏(ゆうべ)に定め晨(あした)に省(かえり)みる〉,子は夕べには父母の寝床を整え,朝には必ず父母のごきげんをうかがうとあり,師弟間のこととして,〈先生に道に遭えば,趨(はし)りて進み,正立して手を拱(こまぬ)く〉,道で先生に出会ったときには先生のもとへ走り寄り,起立して両手を前に重ねて挨拶する(これは〈拱手(きようしゆ)〉という中国独特の挨拶の所作)とある。また,〈帰省〉という言葉も,もとは故郷を離れて身を立てている子が,両親の安否をきづかって帰るという挨拶をいった。…
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