廿一日町(読み)にじゆういちにちまち

日本歴史地名大系 「廿一日町」の解説

廿一日町
にじゆういちにちまち

[現在地名]八戸市柏崎かしわざき一―二丁目の各一部

八戸城下の東、裏町通沿いに位置する町人町。東は柏崎新かしわざきしん町、西は十一日じゆういちにち町、北は廿八日にじゆうはちにち町、南は類家るいけ村に接する。中央を南西から北東街路が通る。文久年間(一八六一―六四)八戸御城下略図に「廿一日町 一ツニ下大工町ト云」とあり、下大工しもだいく町とも称した。大工などの住む職人町とみられ、御勘定所日記の天明四年(一七八四)一〇月一七日条によれば、大工頭が居住していたことが知られる。文化二年(一八〇五)城下に編入されたが(「八戸藩日記」同年三月七日条)、それ以前の八戸藩日記の宝暦元年(一七五一)九月二二日条などに下大工町と散見されるので、かつては町分柏崎村名主の支配下にあったものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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