デジタル大辞泉
「小路」の意味・読み・例文・類語
しょう‐じ〔セウぢ〕【小路】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しょう‐ろセウ‥【小路】
- 〘 名詞 〙
- ① 道幅がせまく、道程も短い道。細い道。こうじ。こみち。〔李群玉‐南荘春晩詩〕
- ② 令制で、交通量の最も少ない街道の名称。山陽道・東山道・東海道以外の街道で、各駅に駅馬五匹を設置する義務を要するもの。
- [初出の実例]「凡諸道置二駅馬一。大路廿疋。中路十匹。小路五匹」(出典:令義解(718)廐牧)
- ③ 道幅が大路に次ぐ街路。一等と二等に分け、一等小路は幅四間(約七・三メートル)以上、二等小路は一間半(約二・七メートル)以上で四間未満の道路。〔内務省令第二十五号‐大正八年(1919)一二月六日〕
しょう‐じセウぢ【小路】
- 〘 名詞 〙 道幅のせまい通路。こうじ。こみち。
- [初出の実例]「小路などにはよらぬぞ。路の無い所では慟哭して帰るぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)
- 「Xôgi(ショウヂ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「いつの間にやら幅一間位の小路(セウヂ)に出た」(出典:京に着ける夕(1907)〈夏目漱石〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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小路
こうじ
[現在地名]小城町小城町
北小路・西小路・南小路・
本町・東小路
桜岡と桜岡北麓および西麓にあった小城藩邸を取り囲むようにして形成された侍屋敷町。北小路・西小路・南小路(下岡小路)・東小路・稲荷小路・永岡小路・新小路・畑田小路・中小路の九つの小路があり、幕末期に岡町の東に鯖岡小路がつくられた。
これらの小路の成立は、小城藩邸の成立と時を同じくするが、二代小城藩主直能が隠居し、隠居所を桜岡の西一帯に設けた延宝八年(一六八〇)以降と考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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小路 (こうじ)
狭く細い通り道。大路に対していう。中世においてはしばらく他所に姿を隠すことを小路隠れといい,近世になるとそれは幼児の遊戯と化した。この小路隠れはおそらく,中世に新しく開発・造成した小路を〈辻子(ずし)〉(または〈図子〉)といい,その道筋には遊女街が形成されるなど特異な都市空間として認識された袋町を成立させていたことと関係があるのであろう。
執筆者:小田 雄三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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小路
オランダの画家ヨハネス・フェルメールの絵画(1658頃)。原題《Het Straatje》。デルフト市内の一角を描いたものとされる。数少ない風景画の一つ。アムステルダム国立美術館所蔵。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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普及版 字通
「小路」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の小路の言及
【街道】より
…
[古代・中世]
古くは地域ごとにおもに情報の伝達,兵員およびその食料の輸送,貢納物の移送といった軍事的・政治的な目的で政治権力によって形成されたとみられ,それらは律令国家の形成にともなって都城や国府を中心として統一的に体系化された。古代律令制においては,都城と諸国府を結ぶ街道として東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道が整備され,このうち都城と大宰府を結ぶ山陽道が最も重視されて大路(たいろ)と規定され,東海道・東山道が中路,他は小路とされた。これらの街道には[駅伝制]がしかれた。…
※「小路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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