(読み)ヨク

デジタル大辞泉 「弋」の意味・読み・例文・類語

よく【弋】[漢字項目]

[音]ヨク(漢) [訓]いぐるみ
鳥をとる道具。いぐるみ。「弋射
ぐるぐる動き回る。「遊弋

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精選版 日本国語大辞典 「弋」の意味・読み・例文・類語

い‐ずる‥づる【弋・弋射】

  1. 〘 名詞 〙 飛んでいる鳥を射るのに、矢に糸をつけて、その体に巻きつく装置のしてあるもの。いぐるみ。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「弋」の読み・字形・画数・意味


3画

(異体字)
11画

[字音] ヨク・イキ
[字訓] いぐるみ・くい

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
いぐるみの矢の形。その矢に紐をつけた形は弔で、(しやく)の初文。〔説文〕十二下に「(けつ)なり。折木の(なな)めにく形に象る。(えい)に從ふ。物の之れに挂(かか)るに象るなり」とあり、鋭くうちこんだ杙(くい)の形であるとするが、字は弋射の象。叔(しゆく)の音でよみ、金文伯叔。また淑善の意に用いる。

[訓義]
1. いぐるみ、かり、かりする。
2. くい。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕弋 以豆留(いづる)〔名義抄〕弋 イル

[語系]
弋・jikは同声。〔玉〕に「弋は射なり」とあり、〔説文〕は字条四上に「もて飛鳥を射るなり」とし、両字はもと繁簡の字である。弋に糸を加えたものはtjiak、弋と声義の関係がある。

[熟語]
弋獲・弋射弋者・弋弋取・弋弋釣・弋弋博弋羅弋猟
[下接語]
漁弋・牽弋・鉤弋・出弋・弋・釣弋・鳥弋・弋・畢弋・浮弋・游弋・遊弋・羅弋

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