弓削寺(読み)ゆげでら

改訂新版 世界大百科事典 「弓削寺」の意味・わかりやすい解説

弓削寺 (ゆげでら)

大阪府八尾市にあった古代寺院。由義寺とも書く。弓削氏の氏寺と思われる。742年(天平14)に行聖(ぎようしよう)が度者を貢しているから,これ以前の建立であろう。道鏡が弓削氏の出身であった関係から,称徳天皇は765年(天平神護1)この寺に行幸し,食封200戸を施し,770年(宝亀1)塔を造らしめている。平安時代以降のことは不詳で,いつしか退廃した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 中井

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android