弓立(読み)ゆだち

精選版 日本国語大辞典 「弓立」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐だち【弓立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 弓を射るために射手が身構えて立つこと。また、その場所。ゆんだち。
    1. [初出の実例]「上屋形へ出て、あるべきやうにゆだちして、弓をさしかざして」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)
  3. 射場に出る準備をすること。射場に出ようとして、身ごしらえをすること。
    1. [初出の実例]「今日はみなゆたちの射手の外までもすずのいたつき腰なれにけり〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)

ゆん‐だち【弓立】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆみたち」の変化した語 ) 射手の立つ所。ゆだち。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android