引かれ者の小唄(読み)ヒカレモノノコウタ

デジタル大辞泉 「引かれ者の小唄」の意味・読み・例文・類語

かれもの小唄こうた

《引かれ者が平気を装い小唄をうたう意から》負け惜しみで強がりを言うこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「引かれ者の小唄」の解説

引かれ者の小唄

引かれ者が虚勢をはり、鼻歌などを歌うこと。転じて、敗北が明らかであるのに平静を装い、しいて余裕をみせたり、強がりを言うことのたとえ。

[使用例] 言えば言うほど、ひかれ者の小唄になるだけだからな[安部公房他人の顔|1964]

[解説] 「引かれ者」は、嫌疑を受けて勾引される者、または処刑のために刑場に引かれていく者をいいます。この「小唄」は、俗謡などの歌全般をさします。

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