引き忍ぶ(読み)ヒキシノブ

精選版 日本国語大辞典 「引き忍ぶ」の意味・読み・例文・類語

ひき‐しの・ぶ【引忍】

  1. ( 「ひき」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 表だたないようにする。人目を避ける。しのぶ。
    1. [初出の実例]「御前より、宰相の君して、忍びて賜はせたりつるといひて、ここにてさへひきしのぶるもあまりなり」(出典:枕草子(10C終)一四三)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 バ四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「何の惜しげある身にてか、をこがましう若々しきやうにはひきしのばむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android