引き纏う(読み)ひきまつう

精選版 日本国語大辞典 「引き纏う」の意味・読み・例文・類語

ひき‐まつ・う‥まつふ【引纏】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙ひきまとう(引纏)
    1. [初出の実例]「結裳為袴〈毛遠比支万豆比弖波加万止(もをヒキマツヒてはかまと)〉」(出典:御巫本日本紀私記(1428)神代上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「五色の糸を曳縈(ヒキマツヘ)」(出典:護摩蜜記長元八年点(1035))

ひき‐まと・う‥まとふ【引纏】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 身につける。着る。巻きつける。からみつける。まとう。ひきまつう。ひきまつぶ。
    1. [初出の実例]「暑きなどにも、単衣など身にひきまとひつつ」(出典:成尋阿闍梨母集(1073頃))
  3. ひきまとめる(引纏)
    1. [初出の実例]「諸軍を引纏(ヒキマト)ひて板橋駅に着せらる」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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