引絞(読み)ひきしぼる

精選版 日本国語大辞典 「引絞」の意味・読み・例文・類語

ひき‐しぼ・る【引絞】

〘他ラ五(四)〙
① 矢を弓につがえて弦(つる)を十分に引く。
太平記(14C後)一「十二束三伏、忘るる計引しぼりて、切て放つ」
② 強くしぼる。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下「腰の手のごひ引しぼりめんない千鳥もも千鳥」
③ 声をむりに出す。ふりしぼる。
範囲を非常にせばめる。
記念碑(1955)〈堀田善衛〉「アメリカとは、その全映像は〈略〉未知女性に引絞られて来るものになっていた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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