引込める(読み)ヒキコメル

デジタル大辞泉 「引込める」の意味・読み・例文・類語

ひき‐こ・める【引(き)込める】

[動マ下一][文]ひきこ・む[マ下二]ひっこめる」に同じ。
津田は笑いながら手を―・めた」〈漱石明暗

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引込める」の意味・読み・例文・類語

ひき‐こ・める【引込】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ひきこ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 引いて内へ入れる。外へ出さないで内におく。隠しておく。
    1. [初出の実例]「ひとりひきこめ侍らむも、人の御心違ひ侍るべければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  3. 一度出したものを取り消す。
    1. [初出の実例]「『ええ』を引き込める訳に行かなければ」(出典:琴のそら音(1905)〈夏目漱石〉)

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