弘原上村
ひろはらかみむら
[現在地名]出石町上村
弘原中村の南、奥山川の流域にあり、集落は坪口・榎見と大きく分れる。単に上村ともいった。正保(一六四四―四六)頃成立の国絵図には上村とあり、高三九六石余。出石封内明細帳では高四四五石余、ほかに古新発高二石余・新発高二石余、家数一一一・人数四八六。小物成として茶代米七斗余・山手米八斗余・楮役米二斗余、刈畑役の粟四斗・蕎麦七斗、桑代の真綿六貫六四匁ほかを納めていた。出石城下小人町にあった真宗福成寺の寺中勝林寺は、のち福成寺を離れて坪口に移転、明治四年(一八七一)内町に再移転した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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