弘浄寺(読み)こうじようじ

日本歴史地名大系 「弘浄寺」の解説

弘浄寺
こうじようじ

[現在地名]津島市南本町

延享五年(一七四八)の村絵図では津島村の西南地域下構中島しもがまえなかじまの地にある。白鳳山観月院と号し、昭和二九年(一九五四)までは浄土宗鎮西派。現在は単立寺院本尊は阿弥陀如来坐像。

寺伝では天正一八年(一五九〇)没の乗運を開山とし、永禄年間(一五五八―七〇)創建としている(津島町史)。山号は宝暦二年(一七五二)にはなく(府志)、天明七年(一七八七)にはある(雑志)。元禄一五年(一七〇二)建築の薬師堂には「モドリ薬師」(延享五年村絵図)とか「見返り薬師」(雑志)とかよばれた薬師如来坐像が安置され村民信仰を集めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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