日本歴史地名大系 「津島村」の解説
津島村
つしまむら
- 愛知県:津島市
- 津島村
津島川(→天王川)東岸の自然堤防洲上に集落化した本郷と
承安五年(一一七五)正月一八日書写の大般若経巻二百三十一奥印記勧請文(七寺蔵)に「津嶋」の地名がみえ、弘安五年(一二八二)七月日の尾張国千世氏荘坪付注進状案(醍醐寺文書)に「津嶋村七反」の村名がみえ、それぞれ文献上の初見である。
応永三二年(一四二五)の奥書がある大般若経(一宮市真清田神社旧蔵)に「尾張国下門真荘津島」とあるから
津島村
つしまむら
津島村
つしまむら
大島西部の属島。
慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の越智郡の項に「津嶋村 日損所、野山有」とみえ、村高一四〇石三升と記す。寛永一三年(一六三六)の田畑面積は三二町八反であるが田はわずか二町で、一九町三反は「下」または「下々」の山畑であった(津島村検地帳)。特産として津島石が知られる。
戦国期には城砦があり、田房隼人正が居城したが、天正一三年(一五八五)の落城の時、一族は滅亡し、島民は逃げ去り、無人島になったという(椋名村上系図)。
津島村
つしまむら
津島村
つしまむら
津島村
つしまむら
- 福岡県:飯塚市
- 津島村
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報