貼付ける(読み)ハリツケル

デジタル大辞泉 「貼付ける」の意味・読み・例文・類語

はり‐つ・ける【貼(り)付ける/張(り)付ける】

[動カ下一][文]はりつ・く[カ下二]
紙や布などを広げてのりなどでくっつける。「絆創膏ばんそうこうを―・ける」「壁にメニューを―・ける」
人をある場所長時間とどめておく。「首相官邸記者を―・けておく」
平手で力いっぱいなぐりつける。「思いきりほおを―・ける」
はりつけにする。
「其の所に―・けて射殺してけり」〈今昔・二九・九〉
[補説]多く24は「張(り)付ける」と書く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「貼付ける」の意味・読み・例文・類語

はり‐つ・ける【張付・貼付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]はりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 布や紙などをひろげてくっつける。
    1. [初出の実例]「東海の度索山と云に大なる桃木がある、それにもはりつけてをくぞ」(出典:京大本湯山聯句鈔(1504))
  3. 罪人手足を張り広げて、釘で板に打ちつけたり、柱・十字架に縄でしばりつけたりする。磔(はりつけ)にする。
    1. [初出の実例]「やがて其の所に張付て射(ころ)してけり」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
  4. なぐりつける。たたきつける。
    1. [初出の実例]「口数たたけば、擲(ハ)り付(ツ)けるぞ」(出典:人情本・明烏後正夢(1821‐24)三)

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