彌珍(読み)いやめずらし

精選版 日本国語大辞典 「彌珍」の意味・読み・例文・類語

いや‐めずら‥めづらし【彌珍】

連語〙 (「いや」は副詞) いよいよすばらしい。非常に愛すべきである。
万葉(8C後)一八・四〇九一「卯の花のともにし鳴けばほととぎす伊夜米豆良之(イヤメヅラシ)も名のり鳴くなへ」

いや‐めずら ‥めづら【彌珍】

〘形動〙 (「いや」は副詞) 一段とすばらしい。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
弁内侍(1278頃)寛元四年三月一一日「玉ゆらに錦をよそふ姿こそ千とせは今日といやめづらなれ」

いや‐めずらか ‥めづらか【彌珍】

〘形動〙 (「いや」は副詞) 一段とすばらしい。きわめてめずらしい。
平治(1220頃か)上「信頼卿の寵愛も、猶いやめづらかにして、かたをならぶる人もなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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