精選版 日本国語大辞典 「彌立つ」の意味・読み・例文・類語
いよ‐だ・つ【彌立】
- 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 ( 「いよたつ」とも ) 寒さ、または恐怖などのために身の毛が立つ。よだつ。
- [初出の実例]「心驚き毛竪(イヨタツ)」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)四)
- 「誠の鬼の子是なんめり。知らず我羅刹国に来たるかと身の毛いよだつばかりなり」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)四)
彌立つの語誌
いや‐た・つ【彌立】
よ‐だ・つ【彌立】
- 〘 自動詞 タ行五(四) 〙 ( 「いよだつ(彌立)」の変化した語。多く、上に「身の毛」を伴って用いる ) 異常な緊張感、寒さ、恐怖などのために、ぞっとして身の毛が立つ。
- [初出の実例]「乱声を奏て身の毛もよだつ程に覚ければ」(出典:康頼宝物集(1179頃)中)