当の槌(読み)あてのつち

精選版 日本国語大辞典 「当の槌」の意味・読み・例文・類語

あて【当】 の 槌(つち)

  1. ( 釘や杭(くい)などを目がけて槌で打つことの意から ) 目当て、または見込みなどをつけること。多くあての槌が違う」「あての槌が外れる」などの形で、当てがはずれる、見込み違いになることにいう。
    1. [初出の実例]「亭主はくるわへとんぼ帰りして、行(ゆく)とおもへばあてのつちがちがひぬるにや、ぐんにゃりとした顔」(出典浮世草子御前義経記(1700)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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