当古寺(読み)とうこじ

日本歴史地名大系 「当古寺」の解説

当古寺
とうこじ

[現在地名]青森市野内 菊川

野内のない集落の中ほど菊川きくかわの国道四号沿いにある。鷲尾山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来

寺伝によれば、元和七年(一六二一)大坂の商人唐金屋金四郎が、弥陀三尊を蝦夷地へ輸送中に難破してこの地に漂着。幾度か渡海を試みたが成功せず、三尊をこの地に安置した。明暦三年(一六五七)旅僧助給が開基となって野内庵とした。明治初年当古庵と称し、昭和二三年(一九四八)当古寺となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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