彩漆(読み)さいしつ

精選版 日本国語大辞典 「彩漆」の意味・読み・例文・類語

さい‐しつ【彩漆】

  1. 〘 名詞 〙 顔料を加えて調合したうるし朱漆黒漆青漆などの類。いろうるし。〔随筆・秇苑日渉(1807)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「彩漆」の意味・わかりやすい解説

彩漆
いろうるし

漆に顔料を混ぜて発色させたもの。これで絵や工芸品の装飾文様を描く。漆は混合する顔料によっては化学変化を起して発色しないので,江戸時代までは色彩種類が少く,天然顔料を用いた朱,黒,黄,緑,褐色以外は得られなかった。明治末期以後,塩化蒼鉛などを応用して白漆が発明され,各種の原色中間色も開発された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android