待ちがてに(読み)マチガテニ

デジタル大辞泉 「待ちがてに」の意味・読み・例文・類語

まち‐がて‐に【待ちがてに】

[連語]《「まちかてに」とも》待ちきれずに。→かてに
「馬並めて行かまし里を―我がせし春を」〈・九四八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「待ちがてに」の意味・読み・例文・類語

まち‐がて‐に【待に】

  1. 〘 連語 〙 ( 上代は「まちかてに」とも。動詞「まつ(待)」の連用形に、補助動詞「かつ」の未然形と打消の助動詞「ず」の連用形が付いたもの。→かてに ) 待つことができずに。待つに耐えなくて。待ちがたに。
    1. [初出の実例]「鶯の麻知迦弖爾(マチカテニ)せし梅が花散らずありこそ思ふ児がため」(出典万葉集(8C後)五・八四五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android