後仕手(読み)ノチジテ

精選版 日本国語大辞典 「後仕手」の意味・読み・例文・類語

のち‐じて【後仕手】

  1. 〘 名詞 〙 ( ふつう「後ジテ」と書く ) 能で、前後二場ある曲の後場のシテ。中入(なかいり)からあとに登場するシテ。のちの仕手。⇔前仕手
    1. [初出の実例]「後仕手のやうに傾城床へ来る」(出典:雑俳・柳多留‐九八(1828))

あと‐して【後仕手】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「のちして(後仕手)」を誤読した語 ) 能楽や狂言などで、中入りの後に出るシテ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android