ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後染物」の意味・わかりやすい解説 後染物あとぞめものpiece-dyed fabric 白生地織物を染色したもの。布染めともいい,糸を染色してから織る先染物と区別する。方法は浸染と捺染とある。浸染は織物を染料溶液の中に浸漬し,染料を均等に吸着させるもので,無地物,色物ともいう。捺染は模様染めとも呼び,機械捺染,手工捺染とあるが,いずれも染料,顔料を糊と混和し,織物の表面に押しつけ,所要の模様を施す。一般に先染物に比べ染色に際しての布のゆがみを是正しにくく,風合はやや劣るといわれるが,半面,流行の変化に敏速な対応が可能で,品質の均一な製品が得られやすく,大量生産が可能である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by