後迫遺跡(読み)うしろのさこいせき

日本歴史地名大系 「後迫遺跡」の解説

後迫遺跡
うしろのさこいせき

[現在地名]日田市渡里

日田盆地北部の山田原やまだばる台地の東端部にある弥生時代を中心とした集落墓地群。平成三年(一九九一)から三次にわたり台地の北寄り約一万七〇〇〇平方メートルの発掘調査が行われ、竪穴住居跡九七軒・土壙五八基・掘立柱建物跡六棟、石棺・土壙墓二四基、小児用甕棺墓一四基・中世墳墓三基・溝状遺構一条などが確認されている。竪穴住居跡は弥生時代中期から後期で、大半が後期のもの。中期は円形プランを呈し、後期は方形プランを基本とし、多くの住居跡から炭化材が検出されている。石棺にはほとんど副葬品がみられなかったが、うち一基から完形の製内行花文鏡が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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