後髪を引かれる(読み)うしろがみをひかれる

精選版 日本国語大辞典 「後髪を引かれる」の意味・読み・例文・類語

うしろがみ【後髪】 を 引(ひ)かれる

  1. あとに心が残って、先へ進むことができない。未練が残って、きっぱりと思い切ることができない。
    1. [初出の実例]「行くも行かれぬ一の谷の、所から須磨の山の、うしろ髪ぞ引かれし」(出典:謡曲・通盛(1430頃))
    2. 「後髪(ウシロガミ)を引(ヒカ)れるような心持」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android