デジタル大辞泉 「心持」の意味・読み・例文・類語 こころ‐もち【心持(ち)】 [名]1 心の持ち方。心がけ。気だて。「心持ちのよい、素直な娘」2 感じていることや思っていること。気持ち。気分。「子を持って、親の心持ちがわかった」「一杯の酒で好い心持ちになる」[副]程度がごくわずかであるさま。ちょっと。ほんの少し。「心持ちあごを引いてください」[類語]気持ち・心地・気分・気・心・精神・心気・心機・神経・心理・感情・機嫌・空気/少ない・少し・少しく・少少・ちょっと・ちょいと・ちと・ちっと・ちょっぴり・いささか・いくらか・いくぶん・やや・気持ち・多少・若干・二三・少数・少量・僅僅きんきん・わずか・数えるほど・たった・ただ・たかだか・しばらく・なけなし・低い・手薄・少なめ・内輪・軽少・軽微・微弱・微微・微少・僅少きんしょう・些少さしょう・最少・微量・ちびちび・一つまみ・一握り・一抹・一息・紙一重・雀すずめの涙・鼻の差・残り少ない・ちょこっと・ちょこんと・ちょっこり・ちょびちょび・ちょびっと・ちょぼちょぼ・ちょろり・ちょんびり・ちょんぼり・ちらり・爪の垢あか・小口・ささやか・寸毫すんごう・プチ・ほのか・幾ばく・せいぜい・たかが・微塵みじん・些細ささい・まばら・ほんの・あるかなきか・一縷いちる・心ばかり・印しるしばかり・形ばかり 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「心持」の意味・読み・例文・類語 こころ‐もち【心持】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 心の持ち方。心がけや気立て。[初出の実例]「身のふるまひもてなし、心もちなど、赤染には及び難かりけるにや」(出典:静嘉堂文庫本無名抄(1211頃))「其物語いまおもへば、みな人の心持になる殊勝の事どもなり」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)上)② 実際はそうでないのに、そうであるかのような気持。また、何かしようとする気持。つもり。[初出の実例]「あふたびごとに壱歩壱つ宛銭箱に入て、是を揚銭の心もちとのけてをき」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)③ 何かをしたり、されたりした時に、受ける感じ。[初出の実例]「宜敷気もち心持、嚊(かか)もやき餠打忘れ」(出典:滑稽本・古朽木(1780)二)④ 生理的な心のぐあい。気分。「急に心持が悪くなった」[初出の実例]「あつさつよきゆへにや、おりしこころもちあしくなりければ、やまのちゃやにやすむところへ」(出典:人情本・清談峯初花(1819‐21)後)⑤ 能楽などで、演じている外見の様子から察せられる、場面ごとの心のありよう。[初出の実例]「正面へおもてをなをし、物を案ずるやうに心持をすべし」(出典:童舞抄(1596)源氏供養)[ 2 ] 〘 副詞 〙 わずかにそれと感じられるだけ。ほんの少し。やや。[初出の実例]「小舞をまへ。いや此のなりではまわれぬ。どうなりと心持斗まへ」(出典:狂言記・棒縛(1730))「首を心持(ココロモチ)藤尾の方へ向け直した」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一一)心持の語誌→「きもち(気持)」の語誌 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by