精選版 日本国語大辞典「未練」の解説
み‐れん【未練】
〘名〙 (形動)
① まだ事に熟練していないこと。また、そのさま。未熟。
※中右記‐寛治六年(1092)二月二九日「闈司奏了、少納言源家俊候鈴奏、雖有未練之恐、無指失歟」
※源平盛衰記(14C前)四三「船軍は未練(ミレン)なるべし」
② 思い切りの悪いこと。心の残ること。あきらめられないこと。また、そのさま。
※曾我物語(南北朝頃)一「よわき心の見えなば、もしみれんにもやと思ひければ」
※浄瑠璃・大経師昔暦(1715)下「おさん様もう遁れぬみれんな働き遊ばすな」
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