未練(読み)ミレン

デジタル大辞泉 「未練」の意味・読み・例文・類語

み‐れん【未練】

[名・形動]
執心が残って思い切れないこと。あきらめきれないこと。また、そのさま。「未練が残る」「過去未練はない」「未練な気持ちを引きずる」
熟練していないこと。また、そのさま。未熟
船軍は―なるべし」〈盛衰記・四三〉
[派生]みれんげ[形動]
[類語]愛惜物惜しみ惜しいもったいないあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「未練」の意味・読み・例文・類語

み‐れん【未練】

〘名〙 (形動)
① まだ事に熟練していないこと。また、そのさま。未熟。
※中右記‐寛治六年(1092)二月二九日「闈司奏了、少納言源家俊候鈴奏、雖有未練之恐、無指失歟」
源平盛衰記(14C前)四三「船軍は未練(ミレン)なるべし」
② 思い切りの悪いこと。心の残ること。あきらめられないこと。また、そのさま。
曾我物語(南北朝頃)一「よわき心の見えなば、もしみれんにもやと思ひければ」
浄瑠璃大経師昔暦(1715)下「おさん様もう遁れぬみれんな働き遊ばすな」

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