得度銭(読み)とくどせん(その他表記)de-du-qian; tê-tu-ch`ien

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「得度銭」の意味・わかりやすい解説

得度銭
とくどせん
de-du-qian; tê-tu-ch`ien

香水銭ともいう。中国,仏教僧尼道教の道士,女冠が出家得度者として資格を公認される度牒 (どちょう) 授与に際し,政府に納入する金銭。唐の安史の乱の際,戦費をまかなうため度牒を売出してから,売牒がしばしば行われ,北宋では財政難を補うため大量の度牒を発売し,その収入で戦費,土木工事費を補うようになった。のち空名度牒 (無記名の出家証) を地方官が売りさばくようになり,度牒の有価証券化さえみられた。

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