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度牒 どちょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

度牒
どちょう

僧尼の得度を公認する文書。中国では北魏時代にすでにみられ,唐では天宝6 (747) 年から行われ,政府がこれを売って軍事費にあてたことがある。日本では奈良~平安時代初期には度縁といった。

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デジタル大辞泉の解説

ど‐ちょう〔‐テフ〕【度×牒】

律令制で、僧尼になることを許可した公文書。受戒の年月日が記入され、官印がある。度縁。告牒。公験(くげん)。→戒牒(かいちょう)

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世界大百科事典 第2版の解説

どちょう【度牒】

出家得度の証として政府が交付する証明書。度縁ともいう。中国では北魏(386‐550)の時代に類似のものが発給され,唐では747年(天宝6)から行われ,清に及んだ。日本でも仏教の隆盛とともに度牒を出家者の公験(くげん)として発給し,私度僧の濫出を防止した。度牒発給の年紀は明らかではないが,僧尼令では度牒に当たるものを告牒と称している点から,少なくとも8世紀の初頭にさかのぼるといえる。天平勝宝(749‐757)以降,受戒の日に度牒を破毀して戒師の戒牒を授けたため,以後疑惑などが生じた。

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大辞林 第三版の解説

どちょう【度牒】

奈良時代以降、出家した者に、官府が得度したことを認めて与えた公認文書。明治以後は各宗の管長に一任された。公験くげん。告牒。度縁。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

度牒
どちょう

「得度(とくど)の牒(ふだ)」の意。度縁(どえん)ともいう。中国仏教圏において国家が僧尼となることを認可し証明するものとして発行した公文書。北魏(ほくぎ)代に起源するが、明確な形では唐の玄宗の747年(天宝6)に始まる。またその販売、すなわち売牒は、粛宗代の756年(至徳1)、宰相の裴冕(はいべん)の上奏をいれ、軍費をまかなうために行われたのが最初と思われる。度牒の地の素材はもともと絹であったが、宋(そう)の真宗代以後、紙にかわった。しかし、神宗(在位1067~85)のころから売牒が一般化し、氏名欄の空白のものや偽造品が現れたため、南宋の1133年(紹興3)には絹の度牒が復活した。なお、元代の『勅修百丈清規(ちょくしゅうひゃくじょうしんぎ)』によれば、僧尼が各地を修行して回る際には、つねに一種の身分証明書としてこれを携行したという。
 度牒の制度は、日本でも早くから採用されたらしく、『僧尼令』(701)には「告牒」という名で出てくる。以来、さまざまの形式上の変化を重ねながらも、平安時代までは国家による教団の統制に大きな役割を担ったが、鎌倉時代以後、私度僧(しどそう)の一般化と外国僧の相次ぐ来日をきっかけとして緩み始め、廃止の方向に向かった。近・現代の度牒は各宗派が発行するもので、意味が異なる。[木村清孝]

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