普及版 字通 「徠」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

[字音] ライ
[字訓] きたる

[字形] 形声
声符は來(来)(らい)。來は「来麦」の字で、それを仮借して往来の意に用い、その専字としてのち徠が作られた。〔玉〕に「就くなり、勞(ねぎら)ふなり」とみえる。〔漢書、武帝紀〕に「(てい)・羌(きやう)、徠す」とあって、來の繁文である。來は卜辞・金文以来、往来の字に用いており、徠は後起の字である。

[訓義]
1. きたる、くる。
2. つく、かえる、いたる。
3. と通じ、ねぎらう、いたわる。

[古辞書の訓]
名義抄〕徠 カヘル・キタル

[語系]
徠・來・lは同声。は〔説文〕十三下に「勞(ねぎら)ふなり」、〔爾雅、釈詁〕に「來はむるなり」とあり、來・徠をその義に用いるときは、の仮借。は勞(労)と同じく力(すき)に従う字である。語彙は来字条参照。

[熟語]
徠伏徠服
[下接語]
招徠・労徠

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android