御免勧化(読み)ごめんかんげ

精選版 日本国語大辞典 「御免勧化」の意味・読み・例文・類語

ごめん‐かんげ‥クヮンゲ【御免勧化】

  1. 〘 名詞 〙 幕府許可を得て、僧侶などが寺の堂塔仏像建立(こんりゅう)のための寄付を募ること。
    1. [初出の実例]「阿彌陀如来も開帳願ひが御免勧化(ごメングンケ)か」(出典談義本・華鳥百談(1748)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御免勧化の言及

【勧進】より

…金品募集の手段として神仏の功徳を説く方法は,14世紀中葉には《師守記》の1364年(正平19∥貞治3)の条に〈薬王寺勧進猿楽〉とあるように,芸能によることもあり,近世には〈勧進相撲〉〈勧進芝居〉も広く行われるようになった。江戸時代の勧進(勧化(かんげ))は,その許可方式に基準をおくと〈御免勧化(ごめんかんげ)〉と〈相対(あいたい)勧化〉の2種類がある。御免勧化は寺社修復助力のために,幕府が寺社奉行連印の勧化状を寺社に与えて許可する方式で,村々には勧化にやってくる寺社名,時期,また勧化する者が回国する国名などを記した触書を出して,信者は物の多少によらず寄進するように伝えた。…

※「御免勧化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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