阿弥陀如来(読み)アミダニョライ

デジタル大辞泉 「阿弥陀如来」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐にょらい【阿弥陀如来】

阿弥陀仏尊称

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精選版 日本国語大辞典 「阿弥陀如来」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐にょらい【阿彌陀如来】

  1. [ 1 ]あみだ(阿彌陀)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「金色等身釈迦像、阿彌陀如来像、彌勒慈尊像各一躯」(出典:権記‐寛弘八年(1011)六月二五日)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 美人または女陰のことをいう、僧侶仲間の隠語
    1. [初出の実例]「『瑠璃光如来を拝みに行きたいよ』阿彌陀如来とも言うし、単に如来とも言う。女のヤチのことだ」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉二)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「阿弥陀如来」の解説

阿弥陀如来
あみだにょらい

阿弥陀サンスクリットのアミターユス(無量の寿命の意)とアミターバ(無量の光明の意)の音訳。西方にある極楽浄土の仏で,日本では,浄土教の隆盛にともない諸仏のなかでも最も多く信仰を集めた。さまざまな経典に記されているが,とくに浄土三部経とよばれる「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」は阿弥陀に対する信仰を中心として書かれている。10世紀に源信(げんしん)が「往生要集」を著し,同じ頃民間に空也(くうや)が現れて称名念仏を唱え,阿弥陀に対する信仰を勧めた。この頃から浄土信仰は盛んになり,12~13世紀には法然(ほうねん)・親鸞(しんらん)・一遍(いっぺん)などが教理と実践の両面をいっそう純化させ,それぞれ浄土宗浄土真宗・時宗教団の基礎を作った。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿弥陀如来」の解説

阿弥陀如来 あみだにょらい

大乗仏教の仏。
西方の極楽浄土の教主で,生あるものすべてをすくう仏。日本には7世紀初めごろつたわる。念仏により浄土に往生できるという阿弥陀信仰鎌倉時代にさかんになり,浄土宗,浄土真宗,時宗などの浄土教宗派が成立した。無量寿仏,無量光仏ともいう。

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防府市歴史用語集 「阿弥陀如来」の解説

阿弥陀如来

 極楽浄土[ごくらくじょうど]の仏で、日本では浄土教[じょうどきょう]がさかんになったため、多くの信仰を集めました。

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世界大百科事典(旧版)内の阿弥陀如来の言及

【浄土教美術】より

…大乗仏教では釈迦如来のほかにも多くの如来が現れるが,それらの如来はみずからの理想の国土〈浄土〉を建設することを自己の目標とした。このような思想を説く経典を浄土経典と呼び,すでに1世紀ごろには阿閦(あしゆく)如来とその仏国土〈妙喜浄土〉が説かれるが,やや遅れて阿弥陀如来とその仏国土〈極楽浄土〉を説く経典が現れた。このほかにも種々の浄土が存在するが,その中では弥勒菩薩の居所〈兜率天(とそつてん)〉や観音菩薩の居所〈補陀落山(ふだらくせん)〉などが著名であり,これらにまつわる美術も少なくない。…

※「阿弥陀如来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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