御出木偶(読み)オデデコ

デジタル大辞泉 「御出木偶」の意味・読み・例文・類語

お‐ででこ【御出木偶】

江戸中期、放下師ほうかしなどが見世物に使った人形。ざるを伏せて開けるたびに異なった人形を出した。
御出木偶芝居」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「御出木偶」の意味・読み・例文・類語

お‐ででこ【御出木偶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、享保・元文(一七一六‐四一)の頃、放下師(ほうかし)などが見世物に使った人形。笊(ざる)などを伏せておいて、これを開けるたびに、つぎつぎ変わったものが出るような仕掛けにした。
    1. [初出の実例]「的へ当ればおででこの人形を出す」(出典:黄表紙・人間万事吹矢的(1803))
  3. おででこしばい(御出木偶芝居)」の略。
    1. [初出の実例]「男心と秋の空、変るが早いとおででこの三弦(しゃみせん)に迄のるは」(出典談義本・興談浮世袋(1770)二)

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