御器の実(読み)ゴキノミ

デジタル大辞泉 「御器の実」の意味・読み・例文・類語

ごき‐の‐み【御器の実】

《椀の中に入れるものの意》めし。また、生活の種。
草履、雪駄、傘、木履は、つかみ奉公する者の―だが知らないか」〈浄・加増曽我〉

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精選版 日本国語大辞典 「御器の実」の意味・読み・例文・類語

ごき【御器】 の 実(み)

  1. ( 飯椀の中に入れるものの意 )
  2. ごはん。飯。
    1. [初出の実例]「役の行者の跡をおひ、朝夕してやる五器膳器、五器の実(ミ)」(出典浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)四)
  3. 生活の種。生活の手段
    1. [初出の実例]「草履、雪駄、傘、木履は、つかみ奉公する者のごきのみだが知らないか」(出典:浄瑠璃・加増曾我(1706頃)一)

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