日本歴史地名大系 「御国七郡郷村牒」の解説
御国七郡郷村牒(寛保郷帳)
おくにしちぐんごうそんちよう
八冊(各郡一冊計七冊および付録一冊)
成立 寛保三年
原本 山内家旧蔵
解説 寛保三年の土佐国絵図作製に関連して調整されたもの。原本および原形をとどめる写本は残存せず、平尾道雄氏が稿本「土佐国七郡郷村調査書」(高知市民図書館平尾文庫)に抄録、さらにその主要部分を「土佐藩郷村調査書」と題し、「土佐史談」(八一―八七号)に分載。土佐七郡一千七六ヵ村の村高(元禄郷帳の数値を踏襲)・戸数・人数・牛馬数・猟銃数・船数・網数・塩浜数(寛保二年調査)が記される。なお平尾氏の稿本の注記によれば、原本にはそのほか、正保郷帳による旱水損高、享保八年改の社寺、寛保二年山奉行が調査記録した留山・山番など、同年庄屋調べの高札場・御殿・境目番所・相図火立場・川渉・古城跡などが併記されていたことが知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報