御屋形(読み)おやかた

日本歴史地名大系 「御屋形」の解説

御屋形
おやかた

[現在地名]多久市多久町 東の原

多久領主の館跡。梶峰かじみね山北麓に構えていた多久氏(後多久氏)の居城一帯が明暦二年(一六五六)失火によって焼亡、のち新館が建てられた。「茂矩公譜」(水江事略)は延宝五年(一六七七)に「今年新館を多久梶峰城ノ北麓(元多久弾右エ門カヤシキ)ニ御経営アリ、惣奉行ハ多久弾右エ門英明ニ仰付ラル、冬ニ至テ成就ス、十一月、公御在所御越、御新館ニ御移徙アリ、御苗字中ヨリ、馬乗通・平士ニ至ル迄、尽ク御新館ニ召サレ、御料理ヲ賜ハル」とあり、この時より領主の館を御屋形と通称したらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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